編集長インタビュー
喫茶 白十字(山形市)店主 山崎 恵子さん
山崎恵子(やまざき・けいこ) 1929年(昭和4年)旧新庄町(現在の新庄市)生まれ。町立実科高等女学校(現在の県立新庄南高)3年時に学徒動員で首都圏の軍需工場へ。終戦間際に帰郷、父親が経営していた山形市の製材工場、県庁勤務を経て54年、当時、東芝家電販売所の所長を務めていた山崎静五郎氏と結婚。翌55年、現在の山形七日町二郵便局の西隣に電器店「銀座堂」、73年に現在地で「喫茶 白十字」を開業。静五郎さんが亡くなる19年前まで2店を切り盛りし、亡くなってからは白十字だけの経営に専念している。91歳。
七日町の地で創業して48年
50周年、93歳までは頑張ります
――もともと電器屋さんだったんですね。
亡夫は有名な遊び人
「結婚した主人がどうしても小売りの店をやりたいと。山形市出身の主人は山形中学(現在の山形東高)を卒業後すぐに中国に渡ったのね。終戦で地元に引き上げてきて、私が県庁に勤めている時に知り合ったの」
「私は結婚する気なんてサラサラなくて。軍需工場にいた時、特攻隊で死んでいく男性をたくさん見てたから。でもしつこくてね(笑)。私は24歳、主人は42歳だったんだけど、38歳だなんてサバまで読まれて(笑)」