編集長インタビュー
前田製管 社長 前田 直之さん
前田 直之(まえた・なおゆき) 1972年(昭和47年)酒田市生まれ。酒田東高から東大経済学部に進み、卒業後、生活用品国内最大手の花王(東京)に就職。営業職を2年務め99年に帰郷、祖父が29年に創業したコンクリート製品製造の前田製管(酒田市)へ。経営企画室長、常務を経て入社4年目の2003年から社長。県コンクリート製品工業協組理事長、東北コンクリート製品協会会長なども兼任。酒田商工会議所青年部会長、日本商工会議所青年部日本創生委員会(政策提言系)委員長も務めた。9月25日で48歳に。
経営再建にもメドが立ち
地域を元気にして恩返しを
――社長就任の年が。
「2003年ですから、30歳の時ですね」
30で危機の家業社長に
――前田製管は当時…。
「経営破綻の一歩手前でした。1997年に440億円だった売上高が景気後退で239億円まで落ち込み、売上高とほぼ同額の負債も。メインバンクだった日本長期信用銀行さん(現・新生銀行)が98年に破綻した影響もあり、工場の統廃合や人員削減などリストラに追われていました」