編集長インタビュー
サニックス(山形市)社長 佐藤 啓さん
佐藤 啓(さとう・ひらく) 1966年(昭和41年)、コンクリート圧送業・ヤマコン(山形市)創業会長の佐藤勝彦氏の次男として山形市に生まれる。山形南高から専修大経営学部に進み、卒業後、専門商社の大沢商会(東京)へ。96年、ヤマコングループの自動車整備会社・ニッシン自動車に営業係長として入社。課長、専務を経て2012年から現職。ニッシン自動車は10年に車体メーカーの三栄自動工業と経営統合し、サニックスに社名変更した。県中小企業家同友会の共同求人委員長も務める。佐藤隆彦ヤマコン社長は実兄。53歳。
売上高や生産性の向上より
社員第一主義の会社が目標
――最近の活躍ぶり、凄いじゃないの。
契機は就職支援事業
「それもこれも県中小企業家同友会の共同求人委員長を拝命し、5年前から山形大と連携して始めたインターンシップ事業がきっかけです。対象を1年生、受け入れ先も同友会メンバー、つまりわれわれのような中小企業に絞ることで早いうちから地元愛を深めてもらおうという取り組みで」
「4年間その事業を続けていたら昨年、山大が新設された文部科学省表彰の最優秀賞を受賞して。それはそれで喜びましたが、何よりインターンシップに来た学生から学ぶことが多く、彼らによって組織が変わったというか、〝化学変化〟をおこしたというか」