編集長インタビュー
国内最高齢バーテンダー 井山 計一 さん
井山 計一(いやま・けいいち) 1926年(大正15年)酒田市生まれ。酒田商業(現・酒田光陵高)卒業後、横浜市の東京芝浦電気(現・東芝)の軍需工場で働き、終戦の50年帰郷。社交ダンス教師などを経て55年にバー「ケルン」を開業し、以来62年もの長きにわたりカウンターでシェーカーを振り続ける。59年に創作カクテル「雪国」が壽屋(現・サントリー)主催の全国コンクールでグランプリに輝く。半生を描いたドキュメンタリー映画「YUKIGUNI」が11月に県内、年明けに東京都内で上映される。92歳。
カウンター越しに見る人生模様
生きている限り現役を続けます
――生粋の酒田っ子なんですね。
子ども時代から遊び人
「実家は料亭で子どものころから遊び人。高校時代は満州にわたって一山当てるつもりでいました。慌てた親父が裏で手を回して横浜に行くことになったんですがね」
「終戦で酒田に戻っていくつかの仕事を転々とした後、進駐軍の社交場として割烹『小幡』がダンスホールになったのを機に、ダンスを習って教えるようになりました」