編集長インタビュー
戸田屋 代表取締役会長 戸田 正宏さん
戸田 正宏(とだ・まさひろ) 1952年(昭和27年)山形市生まれ。山形市立5小、1中、山形商業高を出て日本菓子専門学校(東京)に進み、東京の洋菓子店で5年間修業した後に帰郷、家業の和洋菓子店「戸田屋」へ。95年に社長就任、この間、伝統を守りながら創造的な菓子を次々開発、全国・県内のコンテストで数々の賞を獲得してきた。6月13日、創業70周年を迎えたのを機に社長を長男の健志氏に譲り、自らは会長に退いた。65歳。
皆様のおかげをもちまして
今年、創業70周年を迎えます
――今年が創業70周年と伺いました。
小姓町に根を張って
「戸田屋は父と母が始めた会社で、2人が結婚した1948年(昭和23年)6月13日を創業記念日にしてます。父は江戸初期から続く尾花沢のうろこや総本店の次男坊で、終戦後に小姓町のこの地に移り住みました」
「当時は戦後復興で菓子は作れば売れた。私は生まれも育ちも小姓町で、両親が多忙で構ってもらえなかった記憶はありますが、周囲には木造3階建ての遊郭がいっぱいあった。幼少期はそんな華やいだ雰囲気の中で過ごしました(苦笑)」