編集長インタビュー
山形県トラック協会 会長 矢野 佳伸さん
矢野 佳伸(やの・よしのぶ) 1940年(昭和15年)山形市生まれ。山形東高から山大文理学部に進み、卒業後の63年に第一貨物入社。同社常務を経て2006年東北第一物流社長、11年会長。12年5月に約380社が加盟する山形県トラック協会会長に就任、現在2期目。74歳。
競争激化に加えて燃料高
いまトラック業界は大変です
――トラック業界が大変だって聞きました。
2年で36億円の負担増
「大変です。まず燃料費。我々のトラックはガソリンじゃなくて軽油を燃料に使うわけですが、その軽油価格は10年前のざっと2倍にハネあがっています。特にこの2年は原油高と円安で値上がりのペースが急で、20円以上も高くなった」
「軽油が1円上がると業界全体で180億円のコストアップになる。20円だと3600億円、全国の中で山形のシェアは約100分の1だから、県内業者のコストはこの2年で36億円上昇したことになります」