山形コミュニティ新聞WEB版

真理子先生の女性のミカタ

緊急避妊薬

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 望まない妊娠を避けるために「緊急避妊」という方法があるのをご存知ですか?

コンドームも危険?

 予期せぬ妊娠を防ぐ方法として最も一般的なのはコンドームです。ただ利用を嫌がる男性が少なくないことや、利用したとしても「破れていた」「外れてしまった」といったケースもあり、100%安全というわけではありません。

 膣外射精も要注意です。膣外に射精する前に精子が漏れていることはままあります。男の人が言う「大丈夫だから」というセリフほど当てにならないものはありません。

ピルの内服

 そこで緊急避妊です。緊急避妊は「アフターピル」とも呼ばれ、性交渉後72時間以内に緊急避妊薬を内服することで妊娠を防ぎます。

 この薬剤は精子の動きを鈍らせたり、排卵を遅らせたりして卵子と精子の出会いを阻害し、受精の確率を下げて妊娠を妨ぐ働きをします。

100%ではありません

 ただこの方法も、妊娠を100%防げるわけではありません。治療の後、月経予定日に出血があっても一度は妊娠検査薬で確認しておきましょう。また授乳中の方は、内服24時間は授乳を控える配慮が必要です。

病院で処方

 緊急避妊薬は病院で処方されます。ただ健康保険の適応外で、基本的に自費診療になることをお忘れなく。最近ではジェネリック(後発医薬品)も登場しています。ただ大切なのは繰り返して使用しないことです。

 一度は処方先の医療機関で診察を受け、今後の避妊について相談してみるのもお勧めです。感染症や子宮頸(けい)がん検査などにより、もしかしたら他の病気が見つかる可能性もありますから。

伊藤真理子先生

真理子レディースクリニック 院長

伊藤 真理子(いとう まりこ)

1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。

真理子レディースクリニック

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