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山形市野草園 フジバカマが開花/間もなくアサギマダラも
残暑が続くなか、山形市神尾の野草園ではフジバカマの花が咲き始め、秋の気配を感じさせている。見ごろを迎えるのは9月以降で、そのころになれば蜜を求めて数千キロの渡りをすることで知られる蝶「アサギマダラ」も飛来してくるはず。
フジバカマは秋の七草のひとつ。奈良時代に中国から渡来した多年草で、万葉集や源氏物語にも登場する。晩夏から秋にかけて茎の先端に直径5ミリほどの淡い赤紫色の可憐な花を咲かせる。
その蜜を大好物にしているのが、アサギ色の美しい羽を広げると10センチにもなる大型の蝶、アサギマダラ。夏を本州北部で暮らし、9~10月にかけて温かい南西諸島などを目指す。
フジバカマが咲き誇る野草園は、長旅に備えお腹を満たしたいアサギマダラのいわば〝栄養補給基地〟というわけ。
9月14日~23日は「アサギマダラ祭り」。イベントは、まるごと市開催(15、16日)、ウインドアンサンブルコンサート(21日)、ポニー乗馬体験(22日)など。問い合わせは023-634-4120。