編集長インタビュー
イオン名誉会長相談役 岡田 卓也 氏
岡田 卓也(おかだ・たくや) 1925年(大正14年)三重県四日市市の老舗呉服商「岡田屋」の7代目として生まれる。43年、旧制富田中学(現在の三重県立四日市高校)を卒業して早稲田大学へ。在学中に召集されるも国内で終戦を迎え、郷里に戻り家業を再興。その後、多くの小売会社を合併してジャスコを創立、現在のイオングループの基礎をつくる。信条は岡田屋の家訓「大黒柱に車をつけよ」(環境の変化に対応して企業を変革せよの意)。経営の一線を退いて10年になるが、今なお存在感は大きい。長男の元也氏はイオン社長、次男の克也氏は民主党幹事長。85歳。
変化への対応遅れた小売業
今こそ大黒柱に車をつけよ——
——実はボク、大学もですけど高校も名誉会長の後輩で…。四日市高校の卒業なんです。
「そうなんだってね、広報から聞いたよ。日経にいたんだって?それが何で山形に?」
——いや、それはなかなか一言では…(苦笑)
「山形、いいところだったと」
——まあ、そんなところなんですけど、あの、高校時代の思い出とか。