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米沢市上杉博物館 特別展「上杉氏と鷹と馬」

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描かれた権力の象徴に迫る

 米沢市丸の内の米沢市上杉博物館で特別展「上杉氏と鷹と馬」が開かれている。

 鷹や馬と人間とのかかわりは古く、6世紀ごろの古墳から出土した埴輪(はにわ)にも表現されているほど。いずれも権力や権威の象徴として武家に受け入れられ、武士は「鷹狩り」のために優れた鷹を求め、乗馬のための名馬を求めたとされる。

 また贈答や褒美などとしても珍重されたほか、鷹や馬を飼育したり、ケガを治療したりする技術も重視された。
 特別展では戦国時代から江戸時代における上杉氏を中心とした武家権力と、鷹や馬とのかかわりにスポットを当てる。

 馬上の謙信と武田信玄の一騎打ちを上杉側の立場から描いた「川中島合戦図屏風」や、謙信が鷹を贈ったことに対する将軍・足利義輝の礼状(国宝「上杉家文書」)、多様な鷹や馬の姿が描かれた国宝「上杉本洛中洛外図屏風」など見どころ満載。

 前期は~10月6日、後期は10月12日~11月10日。問い合わせは同博物館0238-26-8001。

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