性に関する調査から①
日本家族計画協会が全国の18歳から69歳までの男女5029人を対象に、インターネットを使って行った性に関する調査「ジャパン・セックス・サーベイ2024」の結果を発表しました。
家族計画協が調査
この調査は12年、13年、17年、20年に続き、今回で5回目。対象は全国47都道府県から107サンプルを均一に抽出しています。
調査結果をみると、性交渉経験率は男性80.8%、女性83.5%。10~20歳代の経験率は男性48.3%、女性63.0%でした。
前回調査(20年)の男性86.0%、女性89.4%と比べると男女とも低下しています。若い世代では女性の経験率が男性を上回っており、男性の草食化が進んでいることを裏付けています。
性交目的に男女差
性交渉の目的は、男性では「性的な快楽のため」(68.5%)、「愛情を表現するため」(55.1%)の順でしたが、女性では「愛情を表現するため」(63.1%)、「ふれあい(コミュニケーション)のため」(36.9%)の順で、男女間で性交渉の目的において意識の違いが認められました。
進むセックスレス
この1年間で性交渉をしなかったのは男性45.3%、女性52.8%でした。前回調査の男性41.1%、女性49.5%と比べると男女とも増加していました。
過去1カ月間性交渉がない「セックスレス」と回答した男性は64.3%、女性は66.8%でした。20年前の調査と比べて2倍以上に増加しており、セックスレス傾向が進んでいることがわかります。
若い男性は草食化
性交渉への意欲は、男性83.8%、女性54.2%にありました。10~20歳代では男性63.4%、女性67.7%と若い男性の意欲のなさが目立ちました。
山形徳洲会病院院長
笹川 五十次(ささがわ いそじ)
1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。