特集
やまがたの秋はこれを食べなきゃはじまらない!芋煮特集
芋煮の魅力
山形の秋といえば何と言っても芋煮会。休日ともなると、学校や職場の仲間、友人たちが河原のあちこちで鍋を囲んで盛り上がります。そこで毎年恒例、山形の芋煮にまつわるエトセトラ。
芋煮のはじまり
諸説ありますが、もっとも有力なのが江戸時代、最上川舟運の船頭たちが終点の中山町で始めたという説。もちろん当時は牛肉ではなく、自ら運んできた棒ダラと付近で採れたサトイモを煮込んで食べたとされます。
農家の間で広がる
今と違って冷蔵・冷凍技術が進んでいなかった時代、腐りやすいサトイモは収穫したらすぐに食べきる必要がありました。稲刈りも終わり時間的な余裕ができると、大勢が集まってコミュニケーションを図る狙いから農家の間で芋煮会が広まっていったようです。
サトイモについて
原産のサトイモはサトイモ科サトイモ属の多年草。冬が低温になる日本では一年草になります。
サトイモの原産地はインドや中国、インドシナ半島にかけての熱帯アジアで、寒さに弱く、乾燥がとても苦手な作物。夏の生育期の降雨量によって収穫量が左右されるため、雨があまり降らない年は水やりをすることも。山で自生する「ヤマイモ」に対し、里で栽培されることから「サトイモ」という名がついたとか。
サトイモは栄養満点
サトイモ独特のぬめりは「ガラクタン」という糖質とたんぱく質が結合したもので、血圧を下げ、血中のコレステロールを取り除く効果があります。 食物繊維も豊富なので便秘改善にも役立ちます。
主成分はデンプンですが、水分が多く含まれるため他のイモ類と比べるとカロリーが低く、100グラム当たり58キロカロリーでサツマイモの半分以下。ダイエット中の方にとっても魅力的な食材です。
画像をクリックすると拡大します