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税金の基礎知識

税金の基礎知識/(04)新NISAとは

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 1月から新NISA(少額投資非課税制度)が始まっています。一定の枠内で、株式や投資信託などの運用益が非課税になる制度ですが、10年前の2014年から開始されたNISAとどこが違うかご存知ですか?

 本来、投資で得られた運用益には約20%の税金が課せられますが、金融機関でNISA用の口座を開設すれば一定枠まで非課税になるというのは新NISAもこれまでのNISAも同様です。

 違うところは、これまでは期間が最長で20年だったのに対し、新NISAは制度が恒久化され、利益が出てもずっと税金はかからないところです。

 また新NISAは個人投資家の安定的な資産形成の促進を狙い、投資額はこれまでの600万~800万円から最大で年間360万円、生涯で1800万円と大幅に拡充されているところが大きな違いです。

 ただ、NISA口座は個人で1人1口座だけ。また、あくまで株式や投資信託などへの投資であるため、元本割れすることもあります。

 またNISAは投資できる銘柄が限られており、長期の資産形成を主目的にした方がいいでしょう。短期的な価格変動を狙った投機には向かないと言われています。

鈴木僚税理士事務所 税理士

鈴木 僚(すずき りょう)

1988年(昭和63年)山形市生まれ。2018年に税理士資格取得。趣味はドライブ。

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