ドライアイ
これからの季節、肌が乾燥するように目も乾燥します。そう、ドライアイに注意が必要な時期になったのです。
ドライアイは涙の安定性が低下することにより、目に様々な症状がでる病気です。この時期は肌が乾燥して保湿クリームを使うように、ドライアイに対するケアが大切です。
層別診断・層別治療
現在のドライアイの治療は、涙の安定性の低下が目の表面のどの部分から起こっているかを診断して行います。つまり①涙の表面にあって蒸発を抑えている油の層に異常があるのか?②涙の量そのものに異常があるのか?③目の表面の細胞に異常があるのか?――などを調べたうえ、異常のある部分そのものの治療を行います。涙の層別診断、そして層別治療が現在のドライアイ治療の主流になっています。
涙の層別診断そして層別治療に沿って点眼薬が処方されますが、その点眼を欠かさずに続けることが大切です。
3コンには注意を
さらにドライアイは周囲の環境により大きく影響を受けます。代表的なのが「3コン」、つまりエアコン、パソコン、コンタクトです。
加湿したうえ、パソコンやスマートフォンは長時間連続して使わないことを心がけましょう。
コンタクトを使うことでドライアイの症状が強くなる場合は、乾燥に強い素材のコンタクトを使う方法が有効なことがあります。心当たりのある方は眼科医に相談し、現在お使いのコンタクトとは別の種類のものを試してみましょう。
医師に相談を
ドライアイの原因は様々で、患者さんによって治療法は異なります。若い人からシニアまで、その原因によって適切な治療が必要ですので、症状を感じた人は早めに眼科医に相談して下さい。
金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳(たかはし よしのり)
1990年山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。