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健康講座・医学のうんちく

性行動の男女差

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 前回は男性が女性に何を求めるかについて考察しましたが、今回は逆で、女性は男性に何を求めるのでしょうか?

男性選びは慎重な女性

 男性はできるだけ多くの異性と交際しようとしますが、女性は時間をかけて男性を観察し、慎重に交際相手を選ぶ傾向があります。

 米・テキサス大のバス教授は、米国の男女の大学生に一定の期間内に何人と交際するのが理想であるか調査したところ、男性は3年間で9人、一生で18人だったのに対して、女性は3年間で2人、一生で5人の異性との交際を希望しました。

 また、知り合ってから性行為までの期間は、男性が1週間、女性が6カ月を理想としました。

経済的将来性を求め

 世界37カ所の文化圏を対象に行った調査では、すべての地域で女性は男性ほど肉体的魅力を重視せず、自分より年上で経済的に将来性のある男性を配偶者に希望しました。特に日本では男性の経済的将来性をより重視する傾向がありました。

 若い男性は経済的将来性が未知数ですが、年齢が上がるにつれて将来性をより正確に見積もることができるので、年上の男性を好むことになるようです。

 男性の生殖能力が女性ほど加齢により劇的に低下しないことも、年齢にこだわらない要因なのかもしれません。

生死に関わる選択

 古来、女性にとって配偶者に経済力があるかどうかは自分や子どもの生死にかかわる大問題でした。経済的に豊かな男性を選んだ女性は、配偶者から十分な資源が供給され、たくさんの子を残すことができました。

そして時代は変わり

 女性の社会進出が目覚ましくなった現代では、少し事情が変わってきているかもしれません。

山形徳洲会病院院長

笹川 五十次(ささがわ いそじ)

1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。

山形徳洲会病院

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