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人形のかくに(河北町) ひな人形商戦が本格化
家族連れらでにぎわう
3月3日の桃の節句に向け、県内の人形店や量販店でひな人形商戦が本格化している。河北町谷地の老舗「人形のかくに」では華やかな衣装をまとったひな人形がズラリと並び、娘や孫の幸せを願う家族連れで連日にぎわっている。
創業1860年という同店の売り場は約270平方メートルと東北で最大規模。展示しているのは男びなと女びなだけの「親王飾り」や「収納飾り」、三人官女を加えた華やかな「三段飾り」など約250種類。
ここ数年は、小さな部屋でも置きやすい親王飾りが売れ筋で、洋室でもなじみやすい白木調や優しい色合いのデザインが人気。同店では人形、屏風のほか、道具なども自分好みにカスタマイズできるという。
両親と2カ月の海歌ちゃんの4人で東根市から訪れた齋藤夏妃さん(30)は「飽きのこない、落ち着いた雰囲気のおひな様を探してました。満足のいくものを選べました」とニッコリ。
商戦のピークは今月下旬で、豊富な中から選べるよう同店では早めの来店を呼びかけている。