山形コミュニティ新聞WEB版

真理子先生の女性のミカタ

更年期(2)

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 女性にとって第2の節目といわれる更年期。月経が不規則になったり閉経といった月経症状以外、身体にはどんな変化が生じるのでしょうか。

大切な女性ホルモン

 更年期とは、加齢に伴い減少していく女性ホルモンの分泌が安定するまでの約10年間です。女性ホルモンは、女性の美容や健康を支える上で大切な存在です。

 肌を艶々(つやつや)とピカピカにし、女性らしい体型にするのも女性ホルモン。妊娠や出産に向け子宮や卵巣を成熟させ、排卵を起こすメカニズムを担うのも女性ホルモンです。

 また、脳の働きを助けて血管や心臓の働きを調整するほか、骨を丈夫に保ち、脂質の調整をして動脈硬化を防いでくれるのも女性ホルモンです。

女性ホルモンが減ると

 その大切な女性ホルモンの分泌が減少してバランスが乱れると、心身に様々な変化が生じてきます。代表的なことを右下に表にしてみました。

 症状はこればかりではありません。いくつもの症状が重なり合った結果、動けなくなったり、寝込んでしまう人もいます。

ホットフラッシュ

 こうした症状を不安に思い病院で調べてもらっても「検査では異常はありません」と言われることも少なくありません。多くみられる初期症状として「不定愁訴(ふていしゅうそ)」があり、代表的なのが「ホットフラッシュ」です。

 ホットフラッシュとは上半身のほてりやのぼせのことで、動悸(どうき)や息切れが伴うことも。たまに発症する人から1日に数回発症する人もいます。

女性ホルモン補充療法

 ホットフラッシュには更年期症状の代表的な治療法「女性ホルモン補充療法」が効果的です。

伊藤真理子先生

真理子レディースクリニック 院長

伊藤 真理子(いとう まりこ)

1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。

真理子レディースクリニック

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