相手選びの基準
一般に男性は女性に対し、その場限りの相手なのか、永い交際を前提とした相手なのかで接し方が変わるとされます。
男性、一時的な相手には
その場限りの相手に対しては選択基準も緩く、貞節、知性、信頼性、資産などの面であまり多くを要求しません。心理的欠陥、飲酒癖、無教養、独占欲の強さ、自己中心性、好色さ、ユーモア・センスの欠如などの欠点もさほど気にしません。
ただ、身体的魅力の欠如、性行為に対する消極性、献身の要求、頭の固さは嫌うようです。
高い基準求める女性
これに対し、一般的な女性は一時的な相手であっても選択基準は厳しく、男性のように基準を緩めることはありません。女性の多くは永い交際を望んでいるとされ、常に高い基準を求めると考えられています。
閉店時間が近づくと

独身男女の出会いの場であるシングルバーで男性137人、女性80人を対象に、午後9時、10時半、12時の3回、バーにいる異性の魅力度を10点満点で採点させた興味深い研究があります。
男性は午後9時で平均5.5点を女性客につけていましたが、12時には6.5点まで上昇しました。男性は閉店時間が近づくほど女性をより魅力的に感じていました。
飲酒量とは関係なく、夜が更けて一時的な相手を得る機会が減少していくにつれて心理的変化が生じるためと考えられています。酔眼現象ではなく、男性は性欲求の前に美の評価を簡単に上げることがわかります。
常に観察されてますぞ
一方、女性の男性に対する評価は辛く、9時に平均5.0点をつけていた男性客への評価は12時になっても5.5点と大差はありませんでした。
女性は常に冷静に相手を観察しているのです。

山形徳洲会病院院長
笹川 五十次(ささがわ いそじ)
1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。
