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セピア色の風景帖

《セピア色の風景帖》 第99回 旧葉山中学校

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 村山市では平成15年度から16年度にかけ、それまで6つあった中学校を2つに絞る急速な統廃合が実施された。

《セピア色の風景帖》 第99回 旧葉山中学校

 対象となったのは葉山、戸沢、大高根の3校と、楯岡、西郷、袖崎の3校。葉山、楯岡以外の学校は校名が消え、葉山中は場所も新天地に求めたため、実質的に別の学校になった感がある。
 旧葉山中は昭和20年代のものと思われる木造校舎で、南側の玄関を中心に東西に両翼を伸ばす形をしていた。
 農村地域の学校としてはグラウンドを含め広々としたものであった。校舎壁面には意識高揚を狙ったのか、当時活躍した競技選手や学校スローガンが掲示してあった。

《セピア色の風景帖》 第99回 旧葉山中学校

 閉校に際しては、跡地の利用が検討され、村山地区の特別支援学校の候補地として取り沙汰された。ただ広さは充分でも公共交通の便の悪さがネックになり、特別支援学校は村山農業高校脇に落ち着いた。

 旧葉山中の移転後も数年間、校舎は残っていたが、建物劣化により平成20年に解体された。(F)

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