編集長インタビュー
フラワー長井線「公募社長」 野村 浩志 氏
野村 浩志(のむら・ひろし) 1968年(昭和43年)埼玉県越谷市生まれ。91年に駒澤大文学部を卒業後、㈱読売旅行に入社。大宮営業所、新潟営業所を経て2001年に次長として山形営業所に着任、年商を飛躍的に伸ばした功績で04年、全国の営業所の中で最年少の35歳で所長に昇進。08年に仙台支社の東北・北海道合同企画グループ係長に就任した直後、開業以来20年間赤字が続く山形鉄道が公募した社長職に応募、89人の中から選ばれ09年4月1日から現職。10月には自身の半生をつづった著書「私、フラワー長井線『公募社長』野村浩志と申します」を出版した。41歳。
鉄道と山形に感謝
その恩返しに決断しました——
——著書も拝読しましたけど、読んでない人のために自己紹介を。
いじめられた幼少期
「小学生時代は鉄道オタクのいじめられっ子、中学や高校でもネクラで愛読書は時刻表。大学受験にも失敗し、10代最後の浪人時代は勉強もせず人生の落伍者のような生活をしていました」
「ようやく滑り込んだ大学時代はバイトと鉄道旅行に明け暮れる毎日。憧れの旅行会社に就職できましたが、そこでも海外添乗で参加者全員の航空券を紛失したり、周囲と馴染めなかったりの駄目サラリーマンでした」