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編集長インタビュー

母介護の9年の記録を出版 志田 紀子 さん

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志田紀子(しだ・のりこ) 1936年(昭和11年)寒河江市生まれ。59年、山形大学教育学部を卒業して小学校教諭に。97年に母親の千代さんが脳梗塞で倒れたため仕事を辞めて介護に専念。2005年に千代さんが亡くなるまでの9年間を在宅介護に捧げた。このほど、その日々を綴った「みやこわすれ」を自費出版。

母介護の9年の記録を出版 志田 紀子 さん

穏やかに長く生きて
  それだけを願いました——

——自費出版された経緯を教えて下さい。
 
毎日メモを積み重ね

 「母を介護する生活の中で、ちゃんとしたケアをするには1日の出来事や症状を記録しておく必要があって、それらをこと細かにメモの形で残してました。それこそ他人に読んでもらうなんて夢にも思わずに」
 「4年前に母が亡くなり、その直後はちょっとした脱力感や虚無感に襲われましたが、落ち着いたころ家族から『せっかく記録してたんだから』って背中を押されて」
 「1年ほどかけてメモを本の形にまとめましたが、なかなか言葉や表現が見つからなくて(笑)。本のタイトルは裏庭で母と眺めた花の名前から取りました」

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