編集長インタビュー
「さとみの漬物講座企業組合」理事長 新関さとみ氏
新関 さとみ(にいぜき・さとみ) 1963年(昭和38年)横浜市生まれ。父親のUターンで幼稚園から天童市に移り住み、小・中・高を山形で過ごす。清泉女子大に進学のため上京、同大卒業後、東京での3年間のOL生活を経て帰郷し、95年に山二醤油醸造所に嫁ぐ。2003年に義母らと「さとみの漬物講座企業組合」を結成し、理事長に。44歳。
義母の漬物が契機
──漬物の達人と伺っています。
「子供のころから母親の漬物が食卓に並んでいました。おいしいと思って育ってきたんですが、カルチャーショックを受けたのが嫁いできて、義理の母の漬物を口にした時。同じ漬物でも実母のよりはるかにおいしい。『なんで? どうして?』って、ただただ驚きでしたね」
「後で知ったのですが、義母って近所でも有名な漬物名人。長年の経験で培ってきた義母の味を吸収するのには苦労しました。だって天気や気温、湿度とかによって微妙に漬け方が違ってくる。義母は感覚でわかっているんですが、そのあたりの間合いというか、呼吸というか……」