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酒田市美術館 江成常夫・土門拳の写真展/原爆の悲惨さ訴え
酒田市美術館で9月3日から、同市出身で戦後を代表する写真家の土門拳と、日本人と戦争の関りをテーマに撮影を続けている写真家の江成常夫さん(85、相模原市在住)の作品を集めた企画展が開かれる。
展名は「2つのまなざし 江成常夫と土門拳―ヒロシマ・ナガサキ―」で、同館と土門拳記念館(酒田市)の共同企画。
土門が広島を訪れ、原爆被害の実態を撮影した写真集「ヒロシマ」を出版したのは1958年。原爆のつめ跡や被爆者の生々しい姿をとらえた写真一枚一枚は国内外で大きな反響を呼んだ。
当時20歳だった江成さんも心を揺さぶられた一人。以来、戦争の悲惨さを撮ることをライフワークと決め、2019年には写真集「被爆 ヒロシマ・ナガサキ いのちの証」を出版している。
企画展では2人の作品約100点を展示。同館では「2人のまなざしを通して戦争や原爆、そして平和とは何かを改めて考えるきっかけになれば」と話している。
10月16日まで。問い合わせは0234-31-0095。