編集長インタビュー
山形座 瀧波(南陽市)社長 南 浩史さん
南 浩史(みなみ・ひろし) 創業100有余年の歴史を持つ赤湯温泉の老舗旅館「瀧波」創業家の末っ子として1963年(昭和38年)南陽市で生まれる。米沢興譲館高から東大に進み、在学中に国家公務員上級職試験に合格。90年同大卒業後に建設省(現国土交通省)へ。97年近畿地方建設局課長を最後に退官、前年に結婚した奥さんの実家が経営する大島造船所(長崎県西海市)に転籍、2009年社長就任。14年、経営破綻した実家の瀧波の社長に転じ、約5億円をかけた大規模改修や客単価の見直しなどで経営を軌道に乗せる。東京に自宅があるが、現在は旅館内で事実上の〝単身赴任〟。58歳。
山形を愛する県民による
山形のための旅館を目指す
――随分とユニークな経歴をお持ちで。
もとは政治家志望
「もともと政治家になりたくて、そのためには官僚になるのが近道かなと。憧れてたのは田中角栄さんで、決断力、実行力、人間力に魅力を感じてました。お金の使い方はちょっとマズかったみたいだけど」