編集長インタビュー
山形大学学術研究院教授 山本 陽史さん
山本 陽史(やまもと・はるふみ) 1959年(昭和34年)和歌山市生まれ。横浜翠嵐高から東大文学部に進み、同大大学院修士課程修了後1988年に山形大教養部講師に。助教授から2000年に明海大(千葉県浦安市)に転じ、07年再び山大へ。現在は教授としてエンロールメント・マネジメント部に所属。専攻は日本文学・文化論。著書に「山東京伝」「江戸見立本の研究」「東北から見える日本」「なせば成る!探究学習」など。やまコミで「判官びいきの系譜 南雲忠一」を連載中。趣味はトランペット演奏。米沢市在住、62歳。
陽の山本五十六、陰の南雲忠一
不当な評価を覆していきたい
――実は、南雲忠一って人を知ったのは最近で。
「米沢の海軍」の系譜
「旧米沢藩士の家に生まれた南雲は幼少期から成績優秀で、旧制米沢中学(現米沢興譲館高)から当時のエリートが集まる海軍兵学校に進みました。南雲もそうですが、山下源太郎、工藤俊作など米沢出身で海軍で栄達した人は多いんですよ」