コンフィデンスマンJP プリンセス編
待望の新作痛快娯楽ドラマ
「一生に一度は、映画館でジブリを。」と銘打ち、全国372館で6月26日から過去のジブリ作品が公開中だ。
コロナ禍で新作の公開が滞り、映画館から客足が遠のく現状を何とかしようと東宝とスタジオジブリが連携した窮余の策だが、フタを開けてみれば公開以来3週連続で「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」「風の谷のナウシカ」が1、2、3位を独占、「ゲド戦記」もベスト10入り。
ジブリ看板の宮崎駿・高畑勲監督作品は2013年の「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」を最後に公開されていないが、それだけファンが渇望していたということだろう。
そんな中、当初公開予定の5月1日がコロナ禍で延期になっていた、長澤まさみ主演「コンフィデンスマンJP プリンセス編」が23日から満を持して公開される。
長澤演じる美貌の天才詐欺師〈ダー子〉と東出昌大演じる小心で生真面目な〈ボクちゃん〉、小日向文世演じるベテラン詐欺師〈リチャード〉の3人が繰り広げる痛快娯楽ドラマで、18年にフジテレビ系列で放送され、19年には劇場版として興収30億円を記録した「ロマンス編」の続編だ。
マレーシア・ランカウイ島を舞台に世界的大富豪が遺した10兆円を巡り、世界中から集結した名だたる詐欺師たちと3人が騙し騙されの争奪戦を演じる。
共演は織田梨沙、小手伸也などお馴染みのメンバーに、江口洋介、竹内結子、広末涼子、石黒賢、生瀬勝久、前田敦子、北大路欣也、柴田恭兵、ビビアン・スー、古川雄大、白濱亜嵐、関水渚、滝藤賢一らが登場する豪華版。7月18日に急逝した三浦春馬さんも出演しており、高い演技力を見せていたのに…。
監督はドラマシリーズから演出を担当している田中亮、脚本は古沢良太。主題歌もドラマ、劇場版第1弾に続いてOfficial髭男dismが手がけている。
映画全体を彩る音楽は河北町出身の井上司さんがドラムを務める「fox capture plan」が担当している。
シネマパーソナリティー
荒井 幸博
1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜19時)を担当。