山形コミュニティ新聞WEB版

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歯列矯正①

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 今回からは、歯並びや噛み合わせのズレ(不正咬合)を治療する「歯列矯正」のお話を始めたいと思います。

歯並びと噛み合わせ

 歯並びや噛み合わせは見た目だけの問題ではなく、口腔機能全体に影響を与える重要な要素です。正常なら全身の健康にも好ましい影響を与えることが長年の研究で示されている半面、不正な歯並びや咬み合わせが原因であごの痛み、頭痛、咀嚼の際の不快感などの症状が現れることがあります。

 また不正な歯並びや咬み合わせによる審美的ストレスも無視できず、これらの症状には適切な治療が求められます。

正しい治療とは

 正しい歯列矯正を行うには、まず正確な診査・診断が必要不可欠になります。患者さんの審美的要求、歯並びや咬み合わせの問題は個々の状態によって異なるためです。

 そのためには歯の位置や咬み合わせ、顔とのバランスを詳細に評価し、適切な治療計画を立てることが重要です。

 ただ、治療の質やゴールの設定などは患者さんの求めるものや歯科医によって異なり、どこでも同じではありません。その点はよく理解しておきましょう。

トラブルを防ぐには

 近年、歯列矯正のニーズは増加傾向にありますが、十分な診断もないまま、ただ単に並べるだけの治療によるトラブルも増えていますので、注意が必要です。

歯科医とよく相談を

 歯列矯正は、審美的な問題や歯並び、咬み合わせのズレなどを改善するための主要な方法です。矯正治療にはさまざまな選択肢がありますが、最終的な治療方法・装置の選択は、個々の状態によって異なります。

 伝統的なワイヤー矯正や透明なマウスピース矯正などの選択肢がありますが、歯科医と相談しながら、最適な治療方法・装置を選ぶことが重要になってきます。

南館歯科クリニック 院長

木村 正憲(きむら まさのり)

国際口腔インプラント学会認定医、日本歯周病学会、日本歯科麻酔学会、モダンエッジワイズ矯正法研修会、日本口腔インプラント学会、日本歯科顕微鏡学会、所属MACS研究会会員(磁性アタッチメント)。

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