山形コミュニティ新聞WEB版

歯は一生のパートナー

歯列矯正②

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 歯並びや噛み合わせのズレ(不正咬合)を直す歯列矯正のやり方の中で、今回は人気の「マウスピース矯正」についてのお話です。

マウスピース矯正

 マウスピース矯正は、オーダーメイドで作製した薄くて透明なマウスピースを7~10日ごとに新しいものに交換することで、少しずつ歯の移動を行っていく治療です。

 複雑な移動では、歯にアタッチメントといわれる歯冠色のレジンのボタンをセットして3次元的なコントロールを行いますが、装置自体は目立たず、他人に気づかれにくいことが特徴です。また取り外しができることもメリットとして挙げられます。

自己管理が重要です

 反面、マウスピース矯正は食事や歯磨き以外の時間は装着する必要があります。装着時間は最低20時間以上とされ、患者さんの協力が必要不可欠です。しっかりと自己管理ができない場合は、歯は動きませんので、注意しましょう。

他治療と組み合わせも

 近年、マウスピース矯正は進化を遂げ、様々な症例で対応可能になっていますが、まだまだ難しい場合もあります。

 極端に歯並びが悪い場合や、あごの骨のバランスが原因になっている場合などです。その場合は、マウスピース矯正だけにこだわるのは無理があり、他の方法であったり、組み合わせ治療などで最大の効果を狙うのが得策と思われます。

治療は慎重に

 マウスピース矯正はその手軽さから、あまり矯正治療の経験がない医院でも近年導入が増え、治療を希望される患者さんも増えてきました。しかしその反面、治療(契約)件数だけを稼ぎ、良好な治療がなされていないケースもあり、昨今大きな問題となっていますので、注意が必要です。

南館歯科クリニック 院長

木村 正憲(きむら まさのり)

国際口腔インプラント学会認定医、日本歯周病学会、日本歯科麻酔学会、モダンエッジワイズ矯正法研修会、日本口腔インプラント学会、日本歯科顕微鏡学会、所属MACS研究会会員(磁性アタッチメント)。

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