真理子先生の女性のミカタ
更年期(3)
更年期障害を抱えていらっしゃる方々がどんな悩みを抱えているのか、主なものをご紹介しましょう。
患者さんの生の声
「生活パターンは全く変わらないのに疲れが取れない」「朝の目覚めがスッキリしない」「朝食を作って家族を送り出した途端に動けなくなる」「やる気が起きない」「ランチ仲間とも会いたくなくなった」「冷え性で、肩凝りも辛い」「日に何度も顔がほてり、汗も酷い」「頭痛が続く」「めまいや耳鳴りがツラい」「家族は気を使ってくれるが、申し訳ない気持ちになる」などなど。
労わりあうことが大事
さぞお辛いことでしょう。中には家族から「怠けている」などと理解のない言葉を投げかけられる方々もいます。
特に同年代であれば、パートナーも多くが更年期。男性ホルモンの減少で、心身のバランスが崩れる「男性更年期」を抱えている方々もいらっしゃるでしょう。
イライラしてる者同士が側にいれば、衝突してしまうこともあるでしょう。お互いを労わりあうことができれば良いだけなのに。

しっかりと睡眠を
更年期の様々な不調に対しては症状によって様々な療法がありますが、身近にできる基本的な対策は、しっかりと睡眠をとることです。
「簡単に眠れないのが悩み」という人もおられるでしょうが、お勧めなのは寝る前にシャワーだけでなく、ゆっくり入浴すること。時間をかけてお湯につかれば心身がリフレッシュし、豊かな眠りにつながるものです。
また睡眠導入剤や鎮静剤に助けてもらう選択肢もあります。
★
深く眠れば朝の目覚めは清々しく、体調も整うはず。気力も回復するでしょう。

真理子レディースクリニック 院長
伊藤 真理子(いとう まりこ)
1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。
