編集長インタビュー
シバタモデル(山形市)社長 柴田 士朗さん
柴田 士朗(しばた・しろう) 1950年(昭和24年)山形市生まれ。日大山形高を卒業し、大阪市の模型問屋で2年間勤めた後、父親の冨太郎さん(故人)が50年に創業した模型小売店「シバタモデル」へ。常務を経て、2代目を継いだ長兄の一宇(かずいえ)さんの急逝に伴い2009年から3代目社長を務める。同店はプラモデルや鉄道模型などの豊富な品ぞろえで人気を博したが、後継者不在で5月31日で閉店、70有余年の歴史に幕を下ろす。71歳。
余力があるうちの閉店は幸せ
長年のご愛顧に感謝致します
――発祥の店舗は旅篭町でしたよね。
最盛期は市内に4店
「大石田出身の父が終戦で満州から引き揚げてきて、最初に店を出したのが旅篭町で、どら焼きで有名な榮玉堂さんの西隣り。道路拡幅で跡地はなくなっていますが…」
「その後、当時はステーションデパートと呼ばれていたJR山形駅の駅ビル2階、あかねヶ丘にも出店、結果的に最後に残った駅前のこの店のオープンが71年です」