山形コミュニティ新聞WEB版

特集

知っておきたい!お盆の基礎知識2023

Share!

 夏といえば、海、花火、お祭りなどを連想しがちですが、忘れてはならない行事が「お盆」。この時期は県外で暮らす人も「実家に帰ってお墓参りを」とこぞって帰省、お正月と並んで山形が最もにぎわいますよね。
 そんなお盆のあれこれ、あなたはご存知ですか?

お盆の由来と成り立ち

 「お盆」の語源は、サンスクリット語の「ウランバーナ(=逆さに吊り下げられた苦しみ)」にあり、その昔、お釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)が亡き母を救う話に由来しています。

目連尊者の逸話

 目連尊者の母親は、自分の子供である目連尊者を溺愛するあまり、周囲の不幸に無関心な人でした。それが原因で餓鬼道に落ちてしまい、逆さ吊りにされ、飢えと渇きに苦しんでいました。

 そんな苦しむ母親の姿を目にした目連尊者は、居ても立ってもいられず、お釈迦様に相談をしました。

 すると「夏の修行を終えた7月15日に僧侶たちを招き、供物を捧げて供養するとよい」という教えを受けます。

 これに従って供養をしたところ、その功徳により母親は無事に極楽往生を遂げたと言われています。

お盆のお供えの基本

 一般的に五供(ごく)と言われる基本のお供え物は「香・灯明・花・浄水・飲食」の5つを指します。それらを精霊棚と呼ばれる棚に飾りつけます。

 精霊棚には葉の付いた青竹をくくり付け、そこにしめ縄を張り、素麺や昆布、ほおずきなどをぶら下げます。棚の上には位牌、五供に加え、故人の好物などをお供えするのもよいでしょう。

画像をクリックすると拡大します

記事閲覧ランキング

  • 24時間
  • 週間