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山形大医学部 重粒子線がん治療

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回転式装置、春から運用開始

 山形大学医学部はこの春から、最先端の重粒子線がん治療施設「東日本重粒子センター」で、さまざまながんを治療できる「回転ガントリー」を運用させる。

 回転ガントリーは患者を傾けることなく360度最適な角度で重粒子線を患部に照射する装置。
 重粒子治療は照射部位を貫通しないため周囲の臓器へのダメージが少ないほか、照射回数も少なくて済み、治療期間は他の放射線に比べて半分以下患者負担を軽減できるのが特徴とされる。

 先行して昨年2月から稼働している「固定照射室」は前立腺がんだけが対象だったが、同装置では眼球のがん以外、ほぼすべての治療が可能になり、難治性のすい臓がんなどにも対応する。同装置を導入しているのは国内では量子科学技術研究開発機構(千葉市)だけで、世界でも3例目。

 上野義之学部長は「メーカーの調整遅れなどで予定より約2年遅れてのスタートとなるが、新しい技術で東北・北海道の医療に貢献したい」と決意を新たにしている。問い合わせは023-628-5404。

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