編集長インタビュー
元山形大学学長 成澤 郁夫さん
成澤 郁夫(なりさわ・いくお) 1940年(昭和15年)上山市生まれ。秋田高校から東北大工学部に進み、卒業後の64年倉敷レイヨン(現クラレ)入社。69年山形大助手に転じ、講師、助教授を経て81年教授。98年4月に工学部長、同11月に学長に就任するも2001年5月、工学部が1997年度以降5年間の入試で受験生428人を判定ミスで不合格にしていたことが発覚、同年8月末に引責辞任。02年から山形県企業振興公社プロジェクトマネージャー、14年からは県よろず支援拠点チーフコーディネーターを務め、3月末に退任予定。76歳。
もし時計の針を戻せたら…
学長にはなりませんでしたね
――会社勤めの経験もおありなんですね。
会社員から58で学長に
「繊維会社なら大学で学んだ知識がいかせるかなと思って入社したものの、結果的にはあてが外れ、好きな研究に没頭できそうな山大へ。山形は生まれ故郷だし、父親も勤め先の国鉄(現JR)を退職して出身地の山形に居を構えていたので」