編集長インタビュー
山形大学 学長 玉手 英利さん
玉手 英利(たまて・ひでとし)1954年(昭和29年)仙台市生まれ。仙台一高から東北大に進み、同大大学院理学研究科博士後期課程修了後の83年に山大医学部助手就任。石巻専修大学助教授、教授を経て2003年山大理学部教授。理学部長、小白川キャンパス長などを歴任後、20年から現職。専門分野は基礎生物学、生態遺伝学。69歳。
大学の使命は地域への貢献
「つなぐちから」で知の拠点に
――シカやクマの遺伝生態研究で世界的な権威だとうかがってます。
クマ研究で世界的権威
「もともとの専門は遺伝学で、大学時代や山大助手時代の研究対象はモルモットやマウスといった実験動物だったんですよ。それが石巻専修大に行ったところ、近くに金華山があって、あそこ、シカの繁殖地なんですね。それでシカを研究するようになったと」
「それで山形に戻って気づいてみたら、シカは少ないけど、クマやサル、イノシシがいっぱい(苦笑)。最近の研究はクマが多いかな」