編集長インタビュー
荘内銀行 頭取 國井 英夫 氏
國井 英夫(くにい・ひでお) 1950年(昭和25年)旧余目町(現在の庄内町)生まれ。鶴岡南高から明治大学農学部に進み、74年に卒業後、荘内銀行入行。業務開発部長、総合企画部長などを経て99年取締役。2002年常務、03年専務、同代表取締役専務、08年6月から現職。趣味は畑づくりで、羽黒町の広大な土地を農家から借りて休日はだだちゃ豆、ピーマン、ナスなどの栽培に汗を流す。58歳。
地域金融機関の役割
今こそ問われる時 ——
——頭取就任早々、リーマン・ブラザーズの破綻、株安、円高と、未曾有(みぞう)の難局が続きますね。
県内景況、著しく悪化
「正直、大変な時期に(頭取を)引き受けてしまったかなと(苦笑)。世界中が『100年に1度の経済危機』に襲われていますが、ここ山形でも昨年秋以降、製造業を中心に景況が著しく悪化している。この経済危機は容易には解消しないでしょう」
「それだけに、こういう時こそ地域金融機関が地域を支え、地元に貢献しなければならないと痛感しています。地域とともに知恵を絞り、汗を流し、必要な資金を提供する。これは地域金融機関本来の役割です」
「個人的には逆風下でのスタートになったので緊張感が持続できているという感じもあります。それに『平時』なら私なんかの出番はなかったんじゃないかな(笑)」