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税金の基礎知識

税金の基礎知識/(05)旧NISAはどうなる?

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 1月から新NISA(少額投資非課税制度)が導入されていますが、それでは旧NISAで保有した株式や投資信託は今後どうすればいいのでしょう。

 旧NISAは昨年末で新規で投資することができなくなりましたが、それまでに保有した銘柄はそのまま現在も運用されています。

 おそらく現時点では、旧NISA口座をお持ちの方の大半が特に何もせずに保有していると思いますが、忘れてはならないのが旧NISAの非課税運用期間です。

 つまり、旧NISAは新NISAとは異なり、運用益が非課税となる期間が5年(一般の場合)または20年(つみたての場合)とされていて、期間中に保有した銘柄を売却して利益を受けなければ、せっかくの非課税のメリットを失うことに。

 5年間というのは、銘柄を取得した年度を含めた5年後の年末までで、例えば2020年に取得した銘柄は2024年の12月31日まで。この期間を過ぎてしまうと、自動的に旧NISA口座は特定口座(課税口座)に移管されます。

 なお、新NISAは非課税運用期間が無期限のメリットがありますが、旧NISAの新NISAへの移管(ロールオーバー)はできません。

鈴木僚税理士事務所 税理士

鈴木 僚(すずき りょう)

1988年(昭和63年)山形市生まれ。2018年に税理士資格取得。趣味はドライブ。

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