家事ラク講座
コツを知ったら毎日楽しい 家事ラク講座《32》トイレ掃除(中)

改めて、トイレに発生する汚れをイラストで確認してみましょう。
ご覧のとおり、尿や便による汚れだけでなく、水回り特有の水アカやカビ、さらにはホコリや髪の毛などのハウスダストや皮脂もたくさん。
また見逃してはならないのが飛散した尿。目には見えなくても、壁や天井、小物やマットに至るまで、トイレ全体に尿が飛び散っている可能性が高いのです。
一体どのくらいの尿が飛散するかというと、2005年に大手メーカーのライオンが行った調査では、男性が立って小用を足す場合、1日平均7回で約2300滴の尿が床に飛び散るという結果に。さらに同社がNHKと行った実験では、便器の奥を狙って用を足した場合が最も飛散量が多く、7550滴だったそう。
便器の奥といえば、トイレ掃除の死角とも呼べる「便座と便器の隙間」があり、ここに尿が入り込んで蓄積、悪臭を放つケースが少なくありません。
ただし最近はこの死角がお掃除しやすいように、便座が取り外せたり、リフトアップできたりするものが多いので、掃除したことがない方はお試しを。


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さて前回、トイレのこまめなお掃除には「中性洗剤」とお話ししましたが、中でもお勧めは便器だけでなく、便座や床にも使える洗剤。トイレットペーパーに含ませて拭いたり、直接吹きかけてブラシをかけたり、消臭や汚れ防止もできたりという優れモノもあります。
便器も進化していて、頼もしい自動洗浄機能が付いたタイプが今ではめずらしくありません。
なお便器は種類の幅が広く、素材や仕組みも様々なので、この機会に説明書を読み返し、推奨されるお掃除方法を確認してみましょう。